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やさしいビジュアルのハトたちによる、ちょっぴりシュールでユーモラスな会話劇が楽しめる4コマ漫画『ハト』。


「工場」というエピソードでは、友人を亡くしたハトの思いが描かれる。


ある日、工場で働く一羽のハトのもとへ、見知らぬハトが訪ねてきた。どうやら、工場にある巨大なプレス機を使わせてほしいらしい。勝手に貸すわけにはいかないと断るが、訪ねてきたハトは、亡き友の遺品であるパソコンをどうしても処理したい、と切実に訴える。工場のハトはつい、「……今すぐ処理しましょう」と承諾してしまい――。


登場するハトたちの考え方や行動原理が人間臭く描かれていて、その見た目とのギャップについ引き込まれると話題の本作は、Xを中心に人気が高まっており、3万以上のいいねが集まる投稿も。


『ハト』の4コマ漫画を3000本以上投稿している作者・ヤマグチ・ジロウ(@yamaguchi0p)さんに、創作のきっかけやこだわりについて語ってもらった。


人間を描くのが面倒になったので、ハトを描いてみることにした


ーー『ハト』を描こうと思ったきっかけや理由を教えてください。


かねてより、4コマ漫画やコメディ系のショート漫画を中心に描いていました。初めは人間を題材にしていたのですが、ある時期、スランプというほどではないものの、人間を描いてもしっくりこない感覚が続いたことがありました。それでも、ネタ漫画のような作品を描きたい気持ちは残っていたため、「人間を描くのがめんどくさいからハトで描くことにした」という理由で描き始めたのがきっかけです。


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