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『知能が高過ぎる柴犬と柴犬が好き過ぎる少年ロボット』(シパソ/KADOKAWA)は、1匹の柴犬が愛する家族を模したロボットを完成させるという、少し特殊な場面から物語が始まる。


本作の主人公・シバは、生まれつき知能が高い柴犬。人の言葉を話し、精密な機械まで作ってしまう天才だ。しかしその知能を求める人間から狙われやすいシバは、かつての家族・ソータを傷つけまいと自ら別れを切り出し、離れ離れで暮らしている。


シバは寂しさからソータの代わりとなるロボットを完成させる。ソータのようでありながら、ソータ本人とは異なる人格を持つそのロボットは、柴犬が好きすぎて少しドジ。そんなロボットとの出会いから、シバのひっそりとしたひとり暮らしは一気に変化していく――。


シバはひとり暮らしができるほど自立しており、さまざまな発明品を自作するなど、通常の柴犬とは異なる個性を持つ。しかし、犬である本質は変わらないのか、たびたび犬特有の仕草を見せる。愛くるしい見た目も堪らないが、シバの行動から見え隠れする内面部分にも注目してほしい。


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