※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2025年12月号からの転載です。

自分のことを、特に人には知られたくないコンプレックスをオープンにするのは、怖い。でも、「弱さを開示すること」はときに、誰かの背中をやさしく押すことにつながる。SNSの世界でそんな奇跡のような体験をしたのが、インスタグラマーとして活躍する姫さんだ。彼女は20代の頃に重度のパニック障害と不安障害を患い、それが原因で、髪の毛の半分以上が白髪になってしまった。それを公表したところ、想像以上の反響が寄せられたという。
「最初に白髪のことについてカミングアウトしました。ただ、積極的にオープンにしたわけではなくて。それまではブリーチで誤魔化していたんですが、髪の毛が傷んでしまって、ブリーチすらできない状態になったんです。となると、もう地毛である白髪で生きるしかない。だから恐る恐る、自分のことを打ち明けてみました。どんなふうに見られるんだろう、と不安でしたね」