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夫の直哉が、妻の亜希と息子、そして同居する実母(亜希の義母)の3人を残して出て行く場面から始まる『あなたが私を捨てたから 義母と2人でクズ夫から全て奪います』(とりまる ねこぽちゃ/KADOKAWA)。悲壮感のある出だしだが、本作は自分たちを捨てた直哉に、凛として立ち向かう亜希と義母の姿にスカッとさせられる作品だ。


主人公・亜希と直哉の関係は彼女の一目惚れから始まった。しかし体の関係を許した途端、直哉は亜希を雑に扱いはじめ、結婚後に生まれた息子の面倒も見ない。そしてある時、直哉が誰にも相談せず仕事を辞めていたことが発覚し、母親から注意を受けた彼は亜希と話し合うことすら拒否して家を出て行ってしまう。


義母は亜希に「直哉を捨てて自由になっていい」と説得するが、義母は良識があり初対面の頃から優しく寄り添ってくれた存在。亜希は「義母を大切にしたい」という思いから、直哉との離婚後も一緒に暮らすことを決意するのだった。


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