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サレ妻の話なのに読んでいて苦しくならない。そんな復讐劇を描いたのが『不倫相手の推しになって、夫から奪ってやります』(小日向ひまり:漫画、八星こはく:原作/KADOKAWA)だ。重くなりがちな「不倫もの」を、明るくテンポよく描いた新感覚の作品で、読後にはスカッとした爽快感が残る。


主人公の凜香は、同じ会社で働く同期の男性と結婚し、幸せな日々を送っていた。しかし、夫の帰りが遅くなり、スマホのパスコードが変わるなど、少しずつ違和感が募っていく。そしてある日、夫の不倫現場を目撃してしまう。相手は、自分とはまったく違うタイプの小柄で可愛らしい女性だった。


ショックで立ち直れなくなりそうな状況だが、凜香は違った。「だったら奪い返してやる」と決意し、驚くような復讐を思いつく。なんと、夫の不倫相手が夢中になっている「推し」の姿に自分を寄せて、その女性に近づくのだ。その大胆な作戦を後輩の望月がサポートし、ふたりの復讐劇が始まる。


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