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『お嬢様女子校が実は腐女子だらけだった話』(あたさわ/KADOKAWA)は気品漂うお嬢様たちの裏の顔を描いたコメディ作品。上品な学園内で繰り広げられる暴走気味のオタクトークに笑いを誘われ、華やかさと混沌が渦巻く学園生活に元気をもらえる作品だ。


創立から100年を数える名門・私立花百合女子学園。品行方正な生徒が集う伝統を重んじる学校だが、実際は腐女子の巣窟になっていた。授業中も休み時間も関係なく妄想が弾け、その彼女たちの隠された情熱は、とどまることを知らない。傍目からは品のある空間が、オタク要素で満ちていく様子がたまらなくおかしいのだ。


登場する生徒たちは個性豊か。男性教師の何気ない視線や会話をネタにカップリングを妄想し、授業中に推しカプの小説を文通で合作する。休み時間は性癖しりとりをして、放課後は新しい教師の出現を議題に緊急会議。国語や歴史の勉強もBLで得た知識を活用するという混沌ぶりだ。


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