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『愛されたがりの白猫ミコさん』(久川はる/KADOKAWA)は、元野良の白猫・ミコさんとの日常を描いたコミックエッセイ。ミコさんの愛くるしい姿と、その甘えん坊ぶりを余すことなく受けとめる著者の毎日が、温かなタッチで描かれている。


6年以上もの間、野良猫として暮らしていたミコさんは、どんなときでも構ってもらいたい甘えん坊だ。著者が仕事中でも隙あらば膝の上に乗ろうとしたり、ブラッシングをねだったり、腕枕を催促したり……。「愛されたがり」な行動のどれもがたまらなく愛らしく、ページをめくるたびに頬がゆるんでしまう。


ミコさんの魅力は、「どうすれば構ってもらえるか」を熟知しているところにある。飼い主の行動をとてもよく観察しており、あの手この手で構ってもらおうとする賢さと愛らしさに思わずキュンとしてしまうだろう。


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