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近年よく耳にする「親ガチャ」や「毒親」という言葉。『さよなら大嫌いなお母さん 毒親からの解放』(みちか:原作、kanata:漫画、リアコミ:企画/KADOKAWA)は、毒親のもとに生まれた女性の苦しみと、その先にある再生を描いたコミックだ。家族との関係に悩む人や、過去の傷を抱えている人にそっと寄り添う物語である。


ヒステリックな母親のもとで育った主人公のみちか。父親は助けてくれず、やがて単身赴任してしまう。兄は自室にこもり、家で味方になってくれたのは飼い犬だけだった。母親は、友人関係から進路、服装や髪型に至るまで厳しく干渉し、少しでも思い通りにならないと、暴言を浴びせた。そんな環境の中で、みちかはいつも母親の顔色をうかがいながら生きることを「普通」だと感じていた。


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