
『子ども部屋おじさんの彼と一緒に住みたい私の100日間戦争』(かどなしまる/KADOKAWA)は、同棲を夢見るアラサー女性と、実家を出たくない「こどおじ彼氏」の現実を笑いと共感を交えて描いたコミックエッセイである。
主人公・まるは、薄給で働く会社員。YouTubeで見る幸せそうな同棲カップルに憧れを抱き、双子の妹が結婚したことをきっかけに、ついに恋人のユウキへ同棲を提案する。ところが返ってきた言葉は「無理」。理由を尋ねると、ユウキは実家大好きな子ども部屋おじさんだったのだ。
実家暮らしには多くの利点がある。家事は親任せで、食事も作ってもらえて、何より経済的にゆとりができる。仕事に追われる社会人にとって、そんな環境は心地よさしかない。ユウキはそれを手放す理由が見つからないのだ。