![[カラー新装版]マジック・ツリーハウス 恐竜の谷の大冒険 メアリー・ポープ・オズボーン:著、食野雅子:訳、甘子彩菜:イラスト/KADOKAWA](https://news.walkerplus.com/article/1306107/15635617_615.jpg)
本を紹介する仕事柄、人より少し多く本を読んでいるのですが、わが子に読んでほしい本をあげるとしたらこんなワードが思い浮かびます。「夢中になれる」「学びがある」「長く楽しめる」。この3つがぴったりとハマるのが、「マジック・ツリーハウス」シリーズでした。
この本は、仲良し兄妹のジャックとアニーが不思議なツリーハウスを見つけ、そこに置かれた本を開いて「ここに行きたい」と言うと、本の中の世界へ行ってしまう…という冒険ファンタジー作品です。メアリー・ポープ・オズボーンさんというアメリカの児童文学作家による児童書で、日本でも24年近く続くベストセラー。このほど、イラストがオールカラーになり、解説もついた新装版『[カラー新装版]マジック・ツリーハウス 恐竜の谷の大冒険』(メアリー・ポープ・オズボーン:著、食野雅子:訳、甘子彩菜:イラスト/KADOKAWA)が刊行されたので、9歳の息子といっしょに読んでみました。
想像力を掻き立てる表現と吸い込まれるような美しいイラスト

本を開くと、さっそく全面カラーの絵が目に入ります。既刊のイラストを手掛けてきた甘子彩菜さんによって新たに描き下ろされたイラストは、鮮やかな色使いが魅力。夕陽の中に佇むツリーハウスがオレンジのグラデーションで表現された絵など、吸い込まれるような美しさ。ページをめくる手を止め、思わずふたりで見入ってしまいました。ぜいたくな見開きが没入感を誘います。