
10年前、一瞬のうちに娘が消えた。『仮門 消えた少女―10年目の真実』(鳩ヶ森/KADOKAWA)は、行方不明となった少女と、残された母親が追い求める10年越しの真実を描く。「第2回 朝日ホラーコミック大賞」マンガ部門大賞を受賞した作者が描く本格ミステリー漫画だ。一度ページをめくれば、その展開に引き込まれ、一気に読み進めてしまうこと間違いなしだ。
麻衣の4歳の娘・七海が玄関先で一瞬目を離した隙に行方不明になった。失踪から10年後、幼稚園時代に娘が埋めたタイムカプセルが出てきたことを機に、再び事件が動き始める。過去に少女誘拐の前歴があり、かつ親友に付きまとったこともある同級生の男が、娘をさらったのではないかと疑念を抱く。親友やヤクザの元カレに協力を仰ぎながら、真実を求めて奔走していく。