
おいしそうなプリンが描かれた表紙…と思ったら、黄色いプリンの下に木のような素材が見えている!? 『きぼーる』(白泉社)は、すべて“木彫り”でできた絵本。身近な食べ物や生活雑貨を木彫りで再現するアーティスト、キボリノコンノさんによる初の自作絵本なんです。簡単な文章で書かれているので小さな子でも読めますが、今回はわたしの息子の小学生男子に読み聞かせ。すると、そこには驚きと感動がいっぱいでした。

本の中に登場するのは、木を彫るのが大好きなキー・ボー・ルーの3人。よく見ると、“彫刻刀”のかたちをしているようです。最初に起きてきたのは、とんがり頭のキー。さっそく何かを作りはじめました。木をまるく彫って、黄色い絵の具で色塗りをしたら…レモンの完成!