※本記事は、雑誌『ダ・ヴィンチ』2025年12月号からの転載です。

オムニバスドラマ『君としたキスはいつまでも』で幼馴染みのケイタとアキラを演じるお二人。役に込めた大切な思いとは。
太田将熙さん(以下、太田):10年以上の付き合いの俳優仲間、チーム・ハンサム! でメインキャストを務めさせていただけるなんて、本当にありがたい機会です。これまで一生懸命頑張ってきてよかった。
溝口琢矢さん(以下、溝口):オムニバスという構成も、素晴らしいですよね。色々な場所で闘ってきた僕ら一人一人の長所を生かしてくださっている。将熙と僕が演じるケイタとアキラは7話から登場します。各話で様々な恋愛が描かれる中でも、一番踏み込んだストーリーになっているんじゃないでしょうか。
太田:ケイタ役をいただいて、とても光栄に感じました。ケイタは、一見何の悩みもなさそうな男性ですが、実は小学生の頃からアキラが好きで、その想いを押し殺して生きてきました。誰にも吐露できない自分の本心を隠すために、必死でにこやかに笑っている。僕は、そんな彼がすごく愛おしい。たとえ恋心でなくても、ケイタのように内心に苦しみを抱えている人はたくさんいると思うんです。僕も、本当の気持ちを出せないことはいっぱいありました。ケイタというキャラクターは、みんなのそういう心の最も柔らかい部分を、象徴している気がするんです。だから、ケイタを絶対に大切に演じたいと思いました。