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『わたしって害悪ですか?~お花畑声優厨の場合~』(岩城そよご:著、科丈ひとな(セブンデイズウォー):脚本/KADOKAWA)は、普通の“推し活女子”が次第に“害悪な推し活女子”へと変貌していく姿を描いた作品だ。「好き」という純粋な感情が、いつの間にか“正義”や“狂気”へと変わっていく。そんな危うい心の動きを、繊細かつテンポよく描き出している。


主人公・津々見美花(26歳)は、ごく普通の会社員。日々の疲れを癒やしてくれたのは、若手イケメン声優・土岐野カエデの存在だった。グッズを集め、イベントに通い、SNSで応援し、“推し活”街道まっしぐら。だが、カエデの人気が高まるにつれ、美花の世界は少しずつ歪み始める。誹謗中傷、ルールを破るファン、炎上――“推し”を取り巻く世界に不安と苛立ちを覚えた美花は、「私が彼を守らなきゃ」と思い詰めていく。


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