
SNS総フォロワー42万人(2025年6月時点)を誇るクリエイター・遊ハちさんによる大人気コメディ『嗚呼、たぬきはもうだめです』(遊ハち/KADOKAWA)が、待望の書籍化。「レンタルたぬき」という不思議なサービスを軸に、人間と“ゆるたぬき”たちのほのぼのとした日常が描かれる。
物語の舞台は、仕事や人間関係に疲れ切った社会。そんな人々のもとに、ドローンで配達されてくるのは、何も事情を知らないマイペースなたぬきたちだ。震えながらも、おいしいものをもらえばムシャムシャ食べて、嬉しそうに笑う。深刻な悩みごとも、彼らののんびりと気ままに生きる姿を見ていると、なんだかどうでもよくなってしまう。
現実に押しつぶされそうな人間と、悩みとは無縁なたぬき。その対比こそが本作のいちばんの魅力だ。どんなに疲れていても、たぬきの抜けた表情や、のんびりとした仕草を見ているうちに、心がじんわりとほどけていく。まるで、無邪気な子どもと過ごしているような安心感がある。