
病気の影響で小学生の頃に身体の成長が止まってしまった吉乃華・25歳。小学生の時と同じ身長のまま大人になった華は、年齢と外見が乖離していることで「見た目がもたらす生きづらさ」に直面してゆく。華だけではなく、顔面麻痺を患っているために無愛想と思われてしまう同僚の岩見や、身長が高いことを気にする直美など、登場人物それぞれが抱える悩みを通じて、気づきと勇気をもらえる『133cmの景色』(ひるのつき子/新潮社)。著者であるひるのつき子さんに、本作を描いたきっかけや伝えたいテーマについて話を聞いた。
――岩見は会社の人から愛想がないことを指摘され「男なんだから女に好かれるようにしなさい」と言われますが、それに対して「これが俺です」ときっぱりと返します。そうした強い気持ちでいられる理由を華に問われると「他人から色眼鏡で見られたくないと思っているのに、自分で自分を否定していたら同じ穴の貉ですから」と話しました。この言葉が強く心に残ったのですが、どういった意味が込められていますか?