
『配信者・ハケンOLと手芸屋メロ』(らくだ/KADOKAWA)は、“推し”から始まる恋愛を描いたラブコメ漫画だ。
昼は制作会社で働き、夜は「ハケンOL」という名前でゲーム配信をしているアラサーOLのすみれ。彼女が勤める会社に転職してきたのは、手芸系配信者として「手芸屋メロ」の名前で活動している男性・谷。ふたりは、職場で出会う前から互いのことを“配信者”として推していた。ひょんなことから互いの正体を知ってしまったふたりは、それ以降“推し”としてだけでなく、ひとりの人間として相手のことを意識するようになる。じれったくも温かな恋模様に、ページをめくる手が止まらなくなる作品だ。
本作の魅力は、これまで配信を通して互いのことを「推し」として愛していたふたりが、現実世界で出会い、距離を縮めていくストーリーにある。当初は、互いを自分の生活の一部になっている“推し”として認識し、秘密を共有する同盟関係を結んだふたり。しかし、画面越しではない生身の相手のことを知るうちに、“推し”に向ける想いとは違った気持ちを互いに抱くようになる。