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人生には思いがけない制約が訪れる。好きなものが食べられなくなる。やりたいことができなくなる。落ち込んでいいし、諦めたくもなる。でも、その状況を楽しむ方法が見つかったら新しい扉が開くかもしれない。


『腸はなくとも食欲はある!』(島袋全優/竹書房)の主人公は、マンガ家の島袋全優さん。「食べること」が何よりの趣味だった彼女は、潰瘍性大腸炎により大腸を全摘し、糖質制限が必須の生活となった。それでも全優さんは立ち止まらない。むしろ全速力で“食”の探求に突き進んでいく。「貯金して一軒家を買う」という目標を掲げ、倹約しながら自分の身体に合った食事を工夫して楽しむ日々を描いたギャグエッセイ漫画である。


2巻でも、全優さんの底抜けに明るい「食べること愛」が炸裂している。サバ缶や冷凍枝豆を使った炊き込みご飯は、思わず「今夜作ってみよう!」と思わせる手軽さだ。長寿県・沖縄の郷土料理も次々と登場する。チムシンジやフーチャンプルーなど、初めて聞く料理も、ページをめくるたびに次々と飛び出してくる。糖質を抑えながらも満足度の高い一皿が完成する過程は、読んでいるだけで思わず笑みがこぼれ、自然とお腹が空いてくる。


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