
「休むことは大切」と言われても、休息が罪悪感に変わってしまうこともある。では、休むとは何だろうか。自分の欲求に正直に、「今したいことだけをするための時間」なのではないだろうか。自分が今食べたいものをコンビニで選ぶ、自動販売機でジュースを買うためだけに外出するなど、些細なことでも心に正直に動くことが、自分を少しずつ救ってくれることもあるのだ。
『限界独身女子(26)ごはん』(的場りょう/KADOKAWA)の主人公は26歳・無職の柊美夜子。やっと入社した会社で踏ん張って働いていたが、心身ともに疲弊し退職。無職生活も気づけば半年になっていた。食事に美味しさは求めず、カップ麺を食べながら荒れた部屋で無気力な日々を送る。何もできない日々と、それでも訪れる空腹。どんなに憂鬱でも、抗えない空腹と向き合いながら前へ進んでいく様子が描かれた作品だ。2025年10月発売の4巻では、自炊や友達との食事など、新たなことに迷いながらも挑戦していく美夜子の姿に触れることができる。