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ポジティブアフェクトで幸せの仕組み化 相良奈美香/主婦の友社


自分の人生を変える――。そう聞くと、壮大な計画を練らなければならないように思うだろう。だが、自分の無意識下にある感情を意識し、普段とは少し違う行動をとるだけでも、人生は好転する可能性がある。


『ポジティブアフェクトで幸せの仕組み化』(相良奈美香/主婦の友社)は、そう語りかける実用書だ。


著者は、行動経済学専門の博士。2013年にアメリカで行動経済学のコンサル会社を設立し、世界のさまざまな企業へのコンサル支援をしてきた。本書では、行動経済学で重視されている「ポジティブアフェクト」を日常に取り入れ、暮らしをより豊かにする方法を紹介している。


喜怒哀楽ほど強い感情ではない「アフェクト」には人生を変える力がある


著者いわく、人は1日に3万5000回の意思決定をしているそうだ。決断時には、素早く直感的な判断をする「システム1」と、注意深く考え分析する「システム2」という2種類の情報処理システムを使い分けている。


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