
社交的なキッチン担当・木暮千景(こぐれちかげ)と、人見知りな接客担当・照巳(てるみ)。正反対な姉弟が営む喫茶店「こかげ」は、大切な誰かを喪った人が行き着く、ちょっと不思議なお店だった。そこにやってきたのは夫を喪った妻、愛猫を亡くした女性……。彼女たちが抱えた喪失感を、ふたりは「弔いごはん」で晴らしていく。
誰かを喪うことと食事をテーマにした漫画『木暮姉弟のとむらい喫茶』(うおやま/新潮社)。著者であるうおやまさんはどんな思いを抱え、作品を紡いでいったのか? 作品制作の裏話を聞いた。
――第1話で常連客の訃報を聞いて、照巳が号泣するシーンがあります。常連客の妻からは“色白で冷たくてヘビっぽい”と言われ、接客時に笑顔を振りまくタイプではない照巳が涙するのは意外でしたが、どんなことを表現したくて思いつかれたシーンですか?