ダ・ヴィンチWeb

終末の地球で生き延びていたのは、ホテルを運営しながら人類の帰りを待つロボットたちだった——。そんな世界を描いて話題となったオリジナルTVアニメ『アポカリプスホテル』。その傍ら、アニメの放送を追う形で、本作のキャラクター原案を務めた漫画家の竹本泉さんによって描かれたのが、コミカライズ版『アポカリプスホテルぷすぷす』(竹書房)です。


『アポカリプスホテルぷすぷす』©アポカリプスホテル製作委員会/竹本泉・竹書房


アニメと同じ世界観の中で展開するのは、映像では描かれなかった別軸のキャラクターたちの日常。アニメと連動しつつ、さらに作品への没入感が深まるような展開に「アニメとは別の楽しさがある」「毎回読みたい」との声が続出。12月25日から始まる続編連載『アポカリプスホテルかりかり』(竹コミ!)を前に、作者の竹本さんにキャラ原案の裏話や続編の構想を聞きました。


「変な性格」のヤチヨのイメージを漫画に落とし込んだ


『アポカリプスホテルぷすぷす』©アポカリプスホテル製作委員会/竹本泉・竹書房


——TVアニメ『アポカリプスホテル』のキャラクター原案では何体ほど描かれたのですか?


竹本泉さん(以下、竹本):10体と少しくらいです。依頼されたのが5年くらい前で、その時は設定にも余白も多かったので、主人公のロボット(ヤチヨ)は男の子バージョンや大人バージョンなど複数描きました。あとはタヌキ星人と、オーナーまわり、宇宙人は触手(5話)とハルマゲ(6話)。今回は登場しませんでしたが、吸血鬼の女の子(漫画には登場)や植物(ユーグレナ)の女の子も、設定が決まっていなかったので、思いつく限り、何パターンか描きました。機械関係はほとんど描いていません。どんな構造でどうやって動くのかわからないので、想像がつかないものを描くのは難しいですね。


——主人公のヤチヨは、アニメでは感情豊かですが、『ぷすぷす』では捉えどころのないマイペースなイメージ。普段はこういう性格なのかも…と想像を膨らませるのが楽しかったです。


竹本:脚本を読んだ時、もしかしたら変な性格なんじゃないかと思い、声の入ったムービーを見たら「やっぱりそうだ」と実感しました。その時点ではもうキャラクター原案の仕事がほぼ終わっているので、「変なヤチヨ」のイメージは漫画に反映されています。アニメを観たら、そこでもまた違った感じになっていましたけど、それほどズレてもいないからいいかなと。


オリジナルTVアニメ『アポカリプスホテル』©アポカリプスホテル製作委員会


  • 続きを読む