
喉の違和感から、中咽頭がんの発見に至った松本ぽんかんさん。『ママ5年目でがんなんて 手に入れた卵子と失った味覚』(松本ぽんかん/竹書房)には若さゆえの進行の早さや抗がん剤が卵子に与える影響など、たくさんの悩みと向き合ったリアルな闘病生活が描かれている。
闘病中は味覚障害に苦しみ、一時は生きる気力をなくしたことも…。果たして、ぽんかんさんはどのように“日常“を取り戻していったのだろうか。ぽんかんさんが作品に込めた想いや闘病を経て得た気づきなどを伺った。
※個人の体験、お話をもとにインタビューを行っています。初期症状や治療法、副作用など、詳細は医療機関等にご確認ください
――本作には、がん治療中に現れた味覚障害の辛さも具体的に描かれていますよね。
松本ぽんかんさん(以下、松本):食べ物や飲み物、全てがまずくて、水すら飲み込めませんでした。まるで、洗剤でも飲んでいるかのような苦み。口に入れてはいけないものを食べている感覚です。それと、唾液が全然出ないので、具のないスープやゼリーなど、少しでも固まっているものは口の中にベッタリ張り付き、飲み込めませんでした。汚い表現ですが、吐瀉物を口に入れているような感覚です。