
2025年、盛り上がりをみせて閉幕した「大阪・関西万博」。その舞台となった大阪はかつて、東京の人口をしのぐほどの大都市だった――。そこから約100年。現代へ至るまでに大阪のイメージがいかにして築き上げられていったのかをたどるのが、書籍『大大阪という神話 - 東京への対抗とローカリティの喪失』(長﨑励朗/中央公論新社)である。
かつて、大阪の人口が日本一かつ世界でも6~7位だったという驚き
タイトルの「大大阪」とは、1925年前後の大阪を表す言葉だ。1926年初頭、大阪市は市域を拡張し、人口で東京を上回る日本一の都市となった。世界でも6~7位に数えられたというから、その勢いは相当なものだ。しかし、本書が示すのは当時の成長が必ずしも成功物語ではなかったという事実だ。