
インターネットが実生活に欠かせないものとなり、近年ではAIの存在感も急速に増している。多様なテクノロジーが暮らしを豊かにする一方で、社会の混迷を加速させている側面があるのも否定できない。だからこそ現代においては、“先人たちの言葉”に耳を傾ける姿勢がこれまで以上に求められているのではないだろうか。そうした問題意識に応えるのが、今回紹介する「すごい古典入門」シリーズ(中央公論新社)だ。
同シリーズは、中央公論新社が2026年1月より創刊した古典の入門書。先人たちが遺した古典はもちろん、今だからこそ読み直したい名著の数々を、各分野の専門家が分かりやすく解説していく。
「古典」と聞くと、かた苦しく難解な印象が先立ち、なかなか手を伸ばせないという人も少なくないだろう。しかし同シリーズでは、各書とも約100ページとコンパクトな分量にまとめられており、比較的短時間で要点を押さえられる構成となっている。それでいて、作品や思想の核心がしっかり理解できるように整理されている点が特徴だ。