
新しいことを挑戦するのに年齢は大した問題にならない。そう思わせてくれる『50歳、セカンドライフ模索中!台湾にひとりで1か月住んでみた』(おがたちえ/大和書房)は、50歳という節目を迎えた著者が、大好きな台湾を人生のリスタートを切る舞台に選び、ひとり暮らしをした日々を等身大で綴ったコミックエッセイだ。
著者は、ひとり息子が成人し、仕事、家事、子育てに忙しかった日々に一区切りをつけた後、25年以上通い続けた憧れの国・台湾で「ひとり暮らし」しようと決意。1カ月にわたり台南、高雄、台中、台北の主要4都市を巡り、民泊やホームステイ、語学留学にも挑戦する。土地の空気や人との交流、日常のささやかな喜びと発見が一冊に詰め込まれている。
本書を読んで感じるのは、50歳という年齢が、新たな冒険のスタート地点に十分なり得るということだ。民泊先の台南では朝の公園で知らない人たちと一緒に踊り、学生時代の仲間を頼りにホームステイをする高雄ではホストファミリーと地場の料理を作る。ついには台中の語学学校で寮生活をしながらマンツーマン授業を受ける――。著者が台湾での生活のすべてを嬉々として受け入れ、なじんでいく姿を追体験しながら、自身の生活や未来について希望を持って考えられるようになるだろう。