
「ママ友」という存在には、育児の大変さが共有できる戦友という面と、ときに嫉妬や見栄の感情が渦巻く比較対象になってしまう面がある。『ハイスぺ夫略奪ママ友 女の友情は偽りでした』(きなりみや:漫画、つばさ:原案/KADOKAWA)は、後者の面が暴走した恐怖を描き出した衝撃作だ。
主人公・愛理は、将来有望なエリートの夫を持ち、はた目には幸福な生活を送っている。そんな彼女が親友だと信じて疑わないのが、美人で評判のママ友・香織だ。しかし、香織の微笑みの裏には、愛理のすべてを破壊しようとする冷酷な執念が隠されていた。
すべての引き金は、幼稚園の保護者会での出来事。夫の出世を誇らしげに自慢していた香織だったが、実は愛理の夫が同じ企業でさらに上の役職に就いていることが発覚してしまう。プライドを激しく傷つけられた香織は、自分より「格上」にいる愛理への憎悪を募らせ、彼女の夫を略奪することを決意するのだ。