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『わたしの処女をもらってもらったその後。』(ぴらにあ。:漫画、高岡未来:原作/KADOKAWA)は、恋愛に慣れていないからこそ生まれる不安や自己否定を丁寧にすくい取りながら、純愛として描いている点が胸を打つ作品だ。


主人公・真野美咲は、年齢=彼氏いない歴を更新し続け、処女で恋愛経験がないことを強いコンプレックスとして抱えてきた29歳の女性だ。処女を拗らせた結果、前後不覚の酔った勢いで、あろうことか会社一のイケメン忽那さんと一夜を共にしてしまうのだった。


恋愛経験がない美咲の不器用さや臆病さは、ときに相手との気持ちのすれ違いを生み、読んでいてもどかしさを覚える場面も少なくない。同時に、「このままではいたくない」「変わりたい」と必死にもがく姿はとても人間的で、いつの間にか自然と応援したくなってしまう。


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