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©御前モカ(秋田書店)2024


主人公・秋山紅葉(もみじ)ががんの宣告を受けるところから始まる漫画『おはよう、おやすみ、また明日。』(御前モカ/秋田書店)。キャビンアテンダントの仕事ぶりを描いた「CREWでございます!」シリーズで知られる漫画家・御前モカさんが、自身の闘病体験をもとに描いた作品だ。闘病体験を描くと同時に、主人公が“限りある人生だからこそ”とよりよく生きることを模索していく姿も描かれている。紅葉がこれまでの自分を見つめ直す姿は、限りがある人生だからこそ人は輝いているのだということを私たちに教えてくれる。御前モカさんにインタビューし、自身のがんとの向き合い方からご家族・ご友人など周囲の人の変化まで、さまざまなお話を伺った。


――本作は自分のことを大切にできていなかった主人公・紅葉が、自分のことを見つめ直す物語という側面もありますよね。例えば、がん告知を受けたあと入ったレストランでランチのメインを肉か魚かを選べる時に、肉が残り1食分と知った紅葉は「自分が肉を食べてしまうと次の人は肉を食べられなくなってしまう」と考えます。しかし、「自分を優先させていいんじゃないか?」と思い直して、肉を注文します。こうしたエピソードには御前さん自身の内面の変化が反映されているのでしょうか?


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