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“超一流”の投資家を自負する杉村太蔵さん。その言葉は決して大げさなものではなく、衆議院議員をやめたあとの4年間で資産1億円を築いた実績を持っている。証券マン時代に学んだノウハウと、政治家として培ってきた経済の流れを読み解く目。それらを駆使した、初心者にも分かりやすい投資術を一冊の本にまとめたのが新刊『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』(文藝春秋)だ。「今のこの時代だからこそ読んでほしい」という思いをうかがった。


やがて、中間層の中にも大きな格差が生まれる時代に


──『杉村太蔵の推し株「骨太」投資術』を拝読いたしました。偶然にも、投資について勉強をしようと思い始めていたタイミングでしたので、この本の内容がとても刺さりました。


杉村太蔵さん(以下、杉村):ありがとうございます。2024年にスタートした新NISAの話題性もあり、今、資産運用を考え始めているという声をたくさん聞きます。


──やはり、現代は多くの人が自分の将来に対して不安を抱いているということでしょうか。


杉村:そうだと思います。日本は今、生活環境や収入の面で格差がどんどん広がっていると言われています。ギリギリのところで、分厚い中間層がまだなんとか維持されている状況ではありますが、このままだと、間違いなくさらに格差が激しくなります。それも、中間層の中で格差が生まれるんです。〈中の上〉と〈中の下〉といった感じで。反対に、〈中の中〉がスカスカになっていく。


──それは、なぜでしょう?


杉村:私なりにしっかりとした根拠があるんです。それは日本人の中間層のほとんどが給与所得だけに頼っているからです。つまり、自分で汗水垂らして働いた分の給料を会社からもらい、必要な生活費以外のお金が余れば貯金をしていくという方がほとんどなんですね。


──まさに自分がそうです。


杉村:でも、それだとこの先やっていけないかもしれないと、みんなも思い始めている。私よりももう少し上の先輩方、例えば60歳以上の方であれば、それでなんとかなるかもしれません。現役時代に貯めた貯金と退職金、それに手厚い社会保障がありますから。でも、これだけ少子化が進み、未来の担い手が少なくなってくると、給与所得だけでは、〈中の下〉あたりにいる方や、さらにその下の方たちの老後生活は、今以上にきつくなるだろうと容易に予想できてしまえるんです。


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