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「獣」と「除け者」のダブルミーニングになっている作品タイトルの『ふたりのけもの』(合鴨ミケランジェロ/KADOKAWA)は、群れを追い出されてしまった鹿と狼の不思議な交流を描いたSNS発のコミック。弱肉強食の厳しい自然の中で生きる動物たちの、残酷で温かな物語だ。


鹿の「しのさき」は発育不良のために成獣になっても子鹿のような小ささで、立派な角を持ち大きく育った弟たちからも邪魔者扱いされ、遂には群れから追放されてしまう。孤独になったしのさきは狼に襲われ食い殺されそうになるが、そこに別の狼が現れてなぜか命を救われる。その狼は「みなせ」という名で、「しのさき」を食べようとはせず、代わりに寂しいから少しだけでも一緒にいてほしいとお願いしてくるのだった。実は「みなせ」も群れを追われ、孤独な生活を送っていたのだ。


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