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差がつく雑談できる人が実践している伝え方 河上純二/三笠書房


商談や打ち合わせの場で、最初から本題に切り込むことはそう多くない。たいていは、軽い世間話や雑談から会話が始まる。雑談を「単なる前置き」と見なすか、「関係づくりの要」と捉えるかによって、コミュニケーションの質は大きく変わる。『差がつく雑談 できる人が実践している伝え方』(河上純二/三笠書房)は、雑談を後者の視点から捉え直し、その価値と実践法を丁寧に掘り下げた一冊である。


著者の河上純二氏は、長年のビジネス経験を通じて、雑談が人間関係や仕事の成果に強く影響することを体感してきた。営業の現場で雑談の力に気づいて以降、業界や立場を越えた人との出会いを重ね、雑談を偶然に任せた会話ではなく、再現性のあるコミュニケーション技術として磨き上げてきた。本書は、そうした経験の積み重ねを背景に構成されている。


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