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ロケ芸人として人気を博すお笑いコンビ・なすなかにしの中西茂樹さんが、雑誌連載をもとにした初の著書『いまのところ』(双葉社)を出版。いとこで相方の那須晃行さんとコンビを結成した背景や、妻でお笑い芸人の梅小鉢・高田紗千子さんとのなれそめなど、本書でほのぼのとエピソードを明かす中西さんの語り口には、そっと背中を押される。本書の執筆を経て、何を思ったのか。インタビューで尋ねた。


■50代目前にして「いろんなことを許せる時期」に


――初の著書『いまのところ』は「お笑い」「ゲーム」「結婚」など、各トピックに沿った思い出を振り返りながら、全編を通すと中西さんの人生が分かる自伝のような印象でした。元々、自身の人生を振り返る書籍への憧れはあったのでしょうか?


中西茂樹(以下、中西):ずっと自分の本を出したいと思っていたんです。絶好のタイミングで出版のお話をいただいて、夢が叶いました。記録に残るといっても、那須くんとの漫才や出演したテレビの映像とも感覚は違いますね。僕自身の生きてきた証を残したいと幼い頃から思っていたし、形になってうれしいです。


――48歳(出版当時)で『いまのところ』と名付けたのは、中西さんの人生そのものを表しているかのようです。


中西:この時点で「いまのところはこういう考え方で生きている」という意味を、タイトルに込めました。いろんな経験をして、いろんな人に出会って、いろんなものにふれていくと、考え方が変わっていくと思うんです。若いうちは「年を取っていけばいくほど、頭がかたくなっていくんやろな」と考えていたけど、それでも変化はしていくものですから。来年になったらまた変わっていくかもしれへんし、人間としてもより素敵になっていく期待を込めて「今はここやぞ」という思いを示しました。


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