
『誉!ニンゲンの飼い方』(ぴえ太/KADOKAWA)は、もし人間という生き物が、どこか別の知的生命体に飼われている存在だったとしたら……という視点から描かれる人気シリーズの第4弾だ。
主人公であり語り手となるのは、性格も価値観もバラバラな「ニンゲン」の飼い主である魔獣や魔人たち。数年に一度、どこからともなく現れる謎の生物「ニンゲン」を、彼らは人間世界のペットのように飼育している。食べ物の好みや性格に個体差があったり、謎のこだわりが強かったりと、まだまだわからないことだらけのニンゲンの生態を観察しながら、魔獣たちは愛情を込めてニンゲンの世話に励むのだった。
本作に登場する魔獣たちは、人間を危険な存在でも支配対象でもなく「手がかかるけれど愛しい生き物」として扱っている。彼らはニンゲンの習性を観察し、落ち込んでいれば元気づけようとし、怒っていれば理由を探り、孤独そうならそっと寄り添う。その気遣いはしばしば少しズレているが、それでも彼らは決して諦めない。なぜなら彼らにとってニンゲンは「理解したい存在」だからだ。魔獣たちの奮闘ぶりが本作の大きな魅力だ。