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『その領収書じゃ、バレますよ ゴミ社員の成敗も、経理の仕事です』(nev:漫画、なつ:原案/KADOKAWA)は、経理という“裏方”の視点から会社の理不尽や不正を鋭く暴く職場ドラマだ。


県内随一の楽器店に中途採用された主人公・岡野彩音は、ショールームの華やかさとは裏腹に、セクハラやパワハラが常態化するブラックな職場に直面するところから物語は始まる。職場で新人いじめや理不尽な要求に悩む彩音を助けるのが、経理部の柳瀬律だ。猫背でぼそぼそと話す地味な男だが、彼は一度見た数字を瞬時に記憶する「カメラアイ」という特殊能力の持ち主。そして経理のプロとして、社員の不正や曖昧な書類を次々と見抜いていく。領収書ひとつに潜む違和感も見逃さず、理不尽やごまかしを暴く姿はとても痛快だ。


本作が新鮮に感じるのは、社内の矛盾と戦う人間ドラマを「経理」という業務の目線から描いているところだ。新人いじめ、横暴な上司の契約の横取り、社内不倫、挙げ句の果てに経費の不正使用といった、現実の社会でも起こりうる職場トラブルを、彩音はただ被害者でいるのではなく、柳瀬や仲間たちと協力して立ち向かっていく。経理という数字の裏付けを通して、鮮やかに不正を暴く過程も心地良い。


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