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幸せの大盤振る舞い 美輪明宏/中央公論新社


「波瀾万丈の人生を送っている私ですら、こんなふうに強く生きていけるんですよ」と語るのは、歌手や俳優、タレントとして70年以上のキャリアを積み重ねてきた美輪明宏。その人生から学んだ“幸福論”をまとめた『幸せの大盤振る舞い』(中央公論新社)が、2026年3月24日(火)に発売された。


絢爛な衣装や神秘的なオーラ……。そうしたイメージが強烈なせいか、美輪明宏を「華やかな芸能人」と見ている人は多いだろう。しかし、その人生はむしろ苦難の連続だった。2歳の時に実母を失い、9歳で継母とも死別。父親は結核に倒れ、10代のうちから家族8人の生活を支える責任を負っていた。


だが仕事はなく、収入もない。おまけに株で騙されるなど、常に金銭的な苦労を強いられながら16歳で歌手デビューを果たす。何があってもステージに立ち続け、大ヒット曲「ヨイトマケの唄」や舞台「毛皮のマリー」で時代を揺さぶってきた。2025年に迎えた90歳は、まさしく七転び八起きの末に到達した節目なのだ。


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