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兎は獣の肚の底でしあわせな夢をみる 月永遠子/白泉社


「自分の居場所がほしい」「愛されたい」「誰かに必要とされたい」——そんな願いは誰の心の中にもあるに違いない。


だからこそ、この物語は私たちの心を強く揺さぶる。その作品とは、『兎は獣の肚の底でしあわせな夢をみる』(月永遠子/白泉社)。大ヒット逆ハーSFロマンス『アウトブライド-異系婚姻-』の著者・月永遠子による最新作だ。前作同様、本作も幻想的な世界を舞台に、主人公は抗いがたく求められていく。向けられるまっすぐな愛にときめきを覚える一方で、どこか拭いきれない危うさに胸が締め付けられる。ただ甘いだけでは終わらない。その複雑な余韻が、ページをめくる手を加速させるのだ。


どこにも居場所がない少女が、突然同級生に“本能のまま”に求められる



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