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霊感のない人にとって、「幽霊」はどこか遠い存在かもしれない。けれど、もし“見える人”の目に、自分の背後に立つ“何か”が映っていたとしたら……。本稿で紹介する『しばたまが聞いた! 本当にあったすごい話』の収録エピソードは、そんな想像を現実に引き寄せる恐怖の体験談だ。


体験談を寄せたのは、代々第六感が強い家系に生まれた女性。祖父母も母も“見える”タイプだが、彼女自身にはそうした力はなく、心霊体験とも無縁だった。母親からは「あんたには守護霊が普通の人より多くついてるから安心だわ」と言われていたものの、特に気にも留めていなかったという。


ところがある冬の日、母から突然「次の休みお祓い行こ」と告げられる。1カ月ほど前から男性の霊が憑いており、当初はおとなしかったものの、最近になって様子が変わったらしい。その男性は「すず、ねえ、ねえ」と囁いていたというが、母親が改めて耳を澄ませると、それは殺意を帯びた恨みの声だった。


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