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猫との出会いには「買う」「保護猫を引き取る」のほかに、「野良猫を拾う」がある。しかし誰にも守られることなく生きてきた野良猫との生活はどんなものになるか、気になる人は多いだろう。『野良猫ごんた、家猫になる』(オイル富/KADOKAWA)は、著者であるオイル富氏の庭に姿を現した1匹の野良猫が、少しずつ家族になっていく過程を描いたコミックエッセイだ。


主人公の猫・ごんたの見た目は「かわいい」とはかけ離れている。殺し屋のような鋭い目つき、どっしりとした体、そして「キェ」という独特な鳴き声。その姿からは、野良猫として生きてきたたくましさがにじみ出ている。


ごんたが家の庭に居ついたとき、すでに2匹の猫を飼っていた著者は、ごんたに飼い主が見つからないかと考えていた。しかし引き取り手は見つからず、その間にケガを繰り返したり、台風の日にはダンボールの寝床ごと飛ばされたりするごんたの姿を見ているうちに「自分が守るしかない」という思いが芽生え、迎え入れる決断をする。野良猫に限らず動物を飼うということは、その命に責任を持つということ。本作で描かれる著者の葛藤と決断から、命と向き合うことの重みが伝わってくるだろう。


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