
不倫を許してもきっと何も生み出すことはないだろう。どんなに反省する態度を見せられても、夫婦間の亀裂とつけられた傷は消えることはないからだ。『夫の元不倫相手とルームシェアしています』(兎月メイ:漫画、風沢氷花:原作/KADOKAWA)は、夫のモラハラと不倫に我慢できず逃げ込んだ先で、夫の元不倫相手と遭遇した女性を描いた物語だ。
主人公の有里は5年前に夫と結婚し、今は週2のパートをしている。付き合っているときは優しかった夫は結婚してから態度が急変し、妻を下に見るばかりか、自分が苦手な仕事を持ち帰り有里に押し付けて自分は寝てしまうなど、モラハラ気質を持った男性だった。しかし有里は正社員を辞めてしまうほど子どもがほしく、夫に妊活を協力してもらいたいがためにこのギスギスした結婚生活を続けていた。そんなある日の深夜、寝ているはずの夫がベッドにいないことに気づいた有里は、過去の苦い出来事を思い出す。2年前、夫は不倫していたのだ。だが有里は子どもがほしいあまりに夫に無理をさせたことに負い目を感じつつ、土下座して二度と不倫しないと言う夫を前にして離婚に踏み切ることができなかった。だが約束を破られた今回は荷物をまとめて家を出ていく。