
「休む時間がない」と感じている人ほど、実は休み方を知らないのかもしれない。
忙しさが当たり前になった現代社会で、私たちはどうすれば上手に心と体を回復させ、賢く生きていくことができるのか。
『僕が忙しい現代人に伝えたい 休む技術』(Gakken)の著者・ひろゆきさんに、効率よく休むための考え方や、無理なく実践できる“休み方のコツ”について話を聞いた。

――休む技術とは、休む勇気、休む覚悟に近いと本書に書かれています。その一歩が踏み出せない人は、まずはどんなことから始めればいいか、あるいはどんなことに留意すればいいでしょう?
ひろゆきさん(以下、ひろゆき):体調が悪いから飲み会をさぼるとか年賀状を書かないとか、それくらいのことから始めればいいと思います。何かをするってエネルギーが必要じゃないですか。ということは、何かをしなくなれば、その分だけエネルギーを使わなくなる。‟しないもの”‟しないこと”を増やしていくという意識を持つことが大切ではないかと。「ダラダラ生きる人生に価値なし」みたいなマッチョな考え方に染まって生きるのは、人生をわざわざハードモードに設定しているようにしか見えない。
――日本人の有休取得率は66.9%(※)というデータもあります。年々取得率は上がってきているものの、いまだに休むことに罪悪感を覚える人も少なくありません。ひろゆきさんは、なぜ日本人は休むことに罪悪感を覚えると思いますか?
(※令和7(2025)年就労条件総合調査 結果の概況より)
ひろゆき:休むことに限った話ではなくて、日本人って偉い人が決めたルールや、偉い人に忖度した方が良いことがあるんだろうと思いがちなところがありますよね。僕が暮らしているフランスをはじめ欧米では、雇われているとはいっても、偉い人や上司とは人間として対等であるという考え方。ところが日本では、「偉い人に雇ってもらっていただいているので、ご機嫌を損ねないようにしなければならない」という考え方がそもそもあるような気がします。それに、根本的な考え方としてフランスではバカンスの時期に1カ月ほど休むのですが、極端な話、1カ月間休むために残りの11カ月を働いているという考え方なんですよ。「休まないんだったら、なんで働いてるの?」みたいな感覚がある。