
赤ちゃんたちが屋台でミルク片手に語り合う漫画『屋台ヤケミルク』(はみだしみゆき)。同作で繰り広げられるのは、何も楽しい話題ばかりではない。赤ちゃんたちにとって避けては通れない恐怖のイベント「予防接種」ともなれば、普段の明るい雰囲気は一変。サスペンスのような緊張感が漂い始める。
常連客・のんちゃんはある日、フラフラになりながら「屋台ヤケミルク」へとたどり着いた。「必死に抵抗した」「逃げられなかった」と物々しい言葉を並べ、さらには「おそろしい凶器で…」と続ける。そして右腕には、結核の予防接種であるハンコ注射「BCG」の跡がくっきり…。それは、のんちゃんが頑張った何よりの証拠だった。
もちろん予防接種が自分のためだということは、のんちゃん自身もちゃんと分かっている。それでもママが病院の予約をする姿を見ると、つい気持ちが沈んでしまうらしい。大きなため息が、その複雑な心境を物語っていた。