
『最初から、全部ウソだった 妻のすべてを知った夫』(リアコミ:原作、元村でん:漫画/KADOKAWA)は、理想的に見える結婚生活の裏にある「違和感」が、やがて取り返しのつかない崩壊へとつながっていくサスペンス作品だ。
物語は、主人公・順也が、職場で出会った部下・恵里菜に一目惚れするところから始まる。美人で性格も良く、趣味も合う彼女と自然に距離を縮め、やがてデートを重ねる関係に。そんなある日、恵里菜を自宅まで送る途中に不審な男と遭遇する。彼女はその男をストーカーと説明し、順也は彼女を守るため男を引き止めて先に帰らせる。しかし男は意味深な言葉を残して去り、不穏な気配だけが残るのだった。
この出来事をきっかけに、恵里菜は順也とさらに近づき、結婚して順風満帆の生活を送ることになる。だが順也は、あの時の男の存在が引っかかり続けていた。本当にストーカーだったのか――。さらに、恵里菜は彼女の過去や生い立ちについて触れようとすると強く拒絶し、その態度が順也の心に不信感を募らせていく。