
日本国内のマッチングアプリ市場規模は、2026年には1094億円になる見通しで、これは昨年比で7%増加。趣味などのニーズに特化したものなど、多角的に増えており、アプリ数は100を超えている。(※)しかしこういったマッチングアプリを通じた詐欺被害などの問題も多い。会ったことのない人間を、写真やプロフィールだけで判断するには限界があるからだ。
※出典元:株式会社トゥエンティトゥ

表面的な情報だけで人を判断して恐ろしい目に遭ってしまう……その恐怖を最も冷酷な形で小説化したのが村上龍『オーディション』(幻冬舎)だ。三池崇史監督がこの原作を映画化し「恐ろしすぎる」と当時話題になった。
主人公は、7年前に妻を癌で亡くし、男手ひとつで息子を育ててきたビデオ制作会社社長・青山重治。15歳になった息子に「最近ちょっとショボクレた感じがするよ、地味っていうか、だから再婚でもすれば?」と再婚を勧められた彼は、友人の提案で、映画のオーディションという名目で集めた女性から秘密裡に再婚相手を選ぶ「オーディション」を開催。そして24歳の山崎麻美という女性に一目で惹かれてしまう。