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『何がダサいを決めるのか』 (平芳裕子/ポプラ社)


『何がダサいを決めるのか』(平芳裕子/ポプラ社)5回【全8回】


ファッションの世界では「おしゃれ至上主義」が常識。しかし、世間一般の価値観は少し違うようです。「似合ってないと思われたくない……」「年相応じゃない服は着たらいけない」なんて、見えないルールに縛られていませんか? まるで「ダサい」ことが悪のように扱われるこの空気、一体どこから来たの!? 本書ではそんなモヤモヤを一気に吹き飛ばすべく、服の歴史や社会背景をもとに「ダサい」の正体を徹底解剖します。常識を脱ぎ捨てて、もっと自由におしゃれを楽しもう! 私たちが囚われているファッションの常識をアップデートしてくれる一冊『何がダサいを決めるのか』をお楽しみください!


※写真はイメージです(画像提供:ピクスタ)


スポーツの人気とニットへの注目


それでは「パーカー」は、どのような衣服なのでしょうか。「パーカー」という服の一番の特徴は、「フードが付いている」ことにあります。頭を覆うフードが首元についた服です。しかし、フード付きの衣服は特殊なものなのかというと、そうではありません。西洋の服飾史をさかのぼれば、かなり古くからフードのついた服が存在していました。中世にはフード付きのケープ、飾り付きのフードなど、絵画や彫刻にフード付きの衣服を身につけた修道士や兵士などが再現されています。しかしこれらのフードをよく見ると、取り外しのできるタイプや、コートや丈の長い服の首元からゆったりと伸びるタイプが多く、今私たちが想像するフードとはやや異なる形状をしています。


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