
同居していた80代の母が亡くなり、遺品を整理することになった漫画家の堀内三佳さん。母が気に入っていたものから車椅子、仏具、仕事道具など多岐にわたるものを片付けている間に生まれたのは、母への後悔、そしてそこから得た教訓だった――。実際に母の遺品を整理した体験を綴ったエッセイ漫画『母の遺品整理で学んだ人生を軽くする方法』(竹書房)。その中で経験した物理的な困難から、もう届けられない母への想いまで。感じたこと、そしてそれを「人生を軽くする方法」と題して届けようと考えた経緯を堀内さんに伺った。
――お母さまは足腰が弱く、車椅子を利用していたというエピソードも本作では描かれていましたが、生前はどのくらい動けていたのかを教えてください。
堀内三佳さん(以下、堀内):母はもともと針仕事をずっとしていて、あまり歩かない生活を送っていました。母が亡くなる12年前に父が亡くなったのですが、そこからは本当に外に出なくなってしまって。骨も弱って、車椅子が手放せなくなりました。最後はコロナにかかって入院したのをきっかけに、病院で亡くなりました。