
同居していた80代の母が亡くなり、遺品を整理することになった漫画家の堀内三佳さん。母が気に入っていたものから車椅子、仏具、仕事道具など多岐にわたるものを片付けている間に生まれたのは、母への後悔、そしてそこから得た教訓だった――。実際に母の遺品を整理した体験を綴ったエッセイ漫画『母の遺品整理で学んだ人生を軽くする方法』(竹書房)。その中で経験した物理的な困難から、もう届けられない母への想いまで。感じたこと、そしてそれを「人生を軽くする方法」と題して届けようと考えた経緯を堀内さんに伺った。
――本作はお金まわりのエピソードについても詳しく描かれています。お母さまはお金を使うタイプだったと描かれていましたが、どんなことに使っていたのでしょうか?
堀内三佳さん(以下、堀内):何かを買うというよりは、人に奢ってあげたいタイプでしたね。晩年は年金生活かつクレジットカードをリボ払いしていたので本当に使えるお金が少なかったし、買い物にもいけない状態でした。それでも人に5000円あげて「これでおいしいものを食べておいで」とか言うんですよ。「お金を使って喜んでもらいたい」という気持ちが強い人でした。