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同居していた80代の母が亡くなり、遺品を整理することになった漫画家の堀内三佳さん。母が気に入っていたものから車椅子、仏具、仕事道具など多岐にわたるものを片付けている間に生まれたのは、母への後悔、そしてそこから得た教訓だった――。実際に母の遺品を整理した体験を綴ったエッセイ漫画『母の遺品整理で学んだ人生を軽くする方法』(竹書房)。その中で経験した物理的な困難から、もう届けられない母への想いまで。感じたこと、そしてそれを「人生を軽くする方法」と題して届けようと考えた経緯を堀内さんに伺った。


――本作のタイトルを『母の遺品整理で学んだ人生を軽くする方法』としたのはなぜですか?


堀内三佳さん(以下、堀内):この本は、企画を考えていた当初は、私自身が年齢を重ねて物理的に重いものを処理するのがしんどくなってきたという話から始まっているんです。「食器とか、いろいろなものを軽くしている」という話を担当編集さんとしていたら、母が亡くなって…。遺品整理をする中で、物理的な面だけではなくて精神的にいろいろなものを軽くすることについて考えるようになりました。体力のこととか、いろいろなことを考えていかないと母のように動けなくなるだろうなという不安も生まれて。そんな中で、「人生を豊かにかつ軽くしていくにはどうしたらいいのか」というテーマで本を描こうと思ったんです。


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