
『マウンティング男の価値観をぶち壊した結果』(ぱん田ぱん太/KADOKAWA)は、転職先で出会ったマウンティング男との対峙を通して、現代の職場に潜むジェンダー意識の歪みを描いたコミックエッセイである。
主人公・中山ミキは小柄だったため「女の子らしく」育てられたが、ある日プログラミングに興味を持ったことで、親の反対を押し切って有名大学の工学部を卒業し、難関資格を取得して優秀なシステムエンジニアとなった。しかしキャリアアップのためヘッドハンティングされ転職するものの、その会社で女性に対して時代錯誤な価値観を押しつける同僚・橘と出会い、その価値観に苦しめられてしまう。
物語は、橘が「女性だから」という理由で雑務を押しつけてきたり、能力を軽視したりする言動に対し、ミキが真正面から向き合っていく過程を軸に展開する。職場という閉じた空間の中で橘から繰り返しぶつけられる小さな違和感は、やがて無視できない問題へと変わっていく――。