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お笑いコンビ・空気階段の鈴木もぐらさんが、初エッセイを刊行。食を通して、母親との思い出、学生時代の部活、芸人仲間との交流などについて語る『没頭飯』(ポプラ社)は、もぐらさんの半生が垣間見える一冊だ。Web連載に加えて、語り下ろし・書き下ろしエッセイ、2023年のダイエット成功後、欲望全開で食べた怒涛のハイカロリー食を紹介したXの「復讐」投稿も収録されている。もぐらさんに、本書の読みどころ、最近の食事情についてうかがった。


「私はうまいもんを食うために生まれてきたんだ!」──母から受け継がれたメシ魂


──『没頭飯』は、ポプラ社のWebサイト「WEB asta」での連載がベースになったエッセイ集です。この連載は、どのような経緯でスタートしたのでしょうか。


鈴木もぐらさん(以下、鈴木):2023年にダイエットをしていた頃、「これが終わったら絶対食うんだ」っていうメシをリストアップしてXに投稿してたんです。「その延長で、メシについて詳しく語りませんか?」っていう話をいただいて、連載が始まりました。毎回、編集さんがなんとなく決めてくれたテーマについて、俺が語るという感じでしたね。そこから全然話がそれていくこともありましたけど。


──『没頭飯』の冒頭では、何かにつけて「私はうまいもんを食うために生まれてきたんだ!」と叫んでいたもぐらさんのお母さんについて語られています。もぐらさんにも、そのスピリットが受け継がれているように感じました。


鈴木:「自分は、なんのために生まれてきたのか」って、何かしら考えることがあると思うんですよ。うちの親はね、「うまいもんを食うためだ」ってずっと目の前で言い続けてきたんで。だから、それは刷り込まれてるかもしれないですね。高いか安いかは置いといて、うまいもんを食うんだ、と。



──「うまいもん」の基準は? もぐらさんの中でなにか条件があれば教えてください。


鈴木:やっぱり、ひと口食ってすぐ「うまっ!!」って思うもんじゃないですか? うまいもん食うと、脳にグワーーッ!! ときますよね。あの瞬間ですよ。腹減ってて胃に何も入ってない状態からうまいもんを食った瞬間、脳が揺れる。それが大事な気がしますね。しかも、俺は結構揺れやすい体質なんですよ(笑)。


──最近、脳が揺れたものはありますか?


鈴木:大分で食ったざるそばは揺れましたねー。


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